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会場 vs オンライン

会場とオンラインのねじれ

結論の分布だけを見ると花火は会場とオンラインで逆転する。論点の側を見ると、同じことを言っている。

2つの母集団(会場に来た無作為抽出の判定人/自発的に参加したオンライン傍聴者)を並べる比較で、自己選択バイアスが必ず入る。「オンラインの方が厳しい」を母集団差の証拠として読んではいけない。ここで意味があるのは分布の差ではなく、その差にもかかわらず挙がる論点が一致するという側の観察。

発展的に再構築広域的に再構築要改善現行通り拡充
OTACO(地域通貨)0%100%発展的に再構築2/2広域的に再構築3/2要改善13/8現行通り5/1拡充3/0● 会場 n=26  ○ オンライン n=13
刀水橋花火大会0%100%発展的に再構築7/5広域的に再構築1/0要改善15/1現行通り0/0拡充3/0● 会場 n=26  ○ オンライン n=6
1%まちづくり事業0%100%発展的に再構築1/0広域的に再構築0/0要改善10/3現行通り7/0拡充7/1● 会場 n=25  ○ オンライン n=4
おうかがい市バス0%100%発展的に再構築0/1広域的に再構築0/0要改善10/2現行通り6/0拡充9/0● 会場 n=25  ○ オンライン n=3
市営無料バス0%100%発展的に再構築2/0広域的に再構築0/0要改善11/1現行通り7/0拡充5/0● 会場 n=25  ○ オンライン n=1

同じ論点を、両側から

オンライン傍聴者の自由記述には論点ラベルが付いていない(ラベル付けは紙シート 204 単位に対してのみ実施済み)。ここでは原文をそのまま並べ、会場側の同一論点の記述と読み比べられるようにしてある。ラベルの一致は目視であり、機械的な照合ではない。

OTACO(地域通貨)

会場 / 論点「費用対効果・行政の役割」
判定人01 発展的に再構築
行政でやるべきことか。集めた税金をコストをかけて再配布するならば、初めから集める税金を抑制してほしい。特にメリットを得る人は一部。間接メリットも薄く感じる。
判定人02 発展的に再構築
多額の税金に頼らないシステムに改善が必要。かぎられた財源で、やるべき事業だと思えなかった。
外部委員A 広域的に再構築
ポイントや交付金を付与するためのシステムが弱い。とりあつかう自治体がふえないとシステム料の負担感が出てしまう。
オンライン傍聴者(原文)
傍聴者A 要改善
市民への普及状況、加盟店舗数を考えると、中止の影響が大きすぎる。とはいえ、目的と手段が乖離しているように思えるので、目的の再整理を行うとともに、所管課の再考を。地域内循環にこだわりすぎると首を絞めるかと。行政ポイントを広げるとともに、このツールを有効活用するために市役所全体で検討してほしい。 / 中止の影響が大きすぎる。
傍聴者B 結論未選択
わたしのおたこの使用は、キャンペーンの時だけだったので、話を聞いて、もういったん止めた方がいいのでは?と思った なんでもやり始めたことをやめるのは、大変ですが…潔い撤退も必要かと思います
傍聴者C 要改善
OTACO単独の成果として計測することは難しいが、少なくとも事業目的である地域経済の活性化に関する成果検証はする必要と思う。 / 地域経済循環という視点で、市内企業の市外従業員の利用促進など、近隣地域経済の中核である太田市の特徴を活かした改善策があるのではないかと考えたため。
傍聴者D 要改善
プレミアムチケットの紙媒体での販売の代替として実施してきた際には、購入待ちの行列解消や事業者への精算業務の容易化等メリットが大きいと思う 国補正による臨時交付金がいつまでも続くかわからないので終了したほうが良いと感じます / 特記事項と同じ

刀水橋花火大会

会場 / 論点「花火という手段・ワイルドナイツ」
外部委員D 発展的に再構築
伝統的な祭・地域の行事の応援(磨き上げ)の方が市民プライドに寄与するのではないか。季節ごとの噴水ライトアップなど通年の手法の方が効果的か。
判定人21 発展的に再構築
利根川をはさんでの開催のため、両市の住民交流は物理的に困難で限定的。人流データを見ても花火が住民に感動を与える手段に思えず、他の方法を考えた方が良い。
判定人12 要改善
ワイルドナイツのとりくみで、ファンは多いと思います。有料席は。
オンライン傍聴者(原文)
傍聴者A 発展的に再構築
河川が町の中心地にない太田市に花火大会はそもそも向いていない可能性がありそうだと思いました / 河川が町の中心地にない太田市に花火大会はそもそも向いていない可能性がありそうだと思いました ドローンショーとか他の観光資源や体験を検討してもいいのでは / どちらでも
傍聴者B 発展的に再構築
市民限定的な恩恵となってしまう行事。時間、場所の制約もあり実現が難しい案件。 但し、企業協賛、スポンサーがつけば別。 太田市であれば、富士重工の色合いが濃くても良いのでは。旧三洋電機(現パナソニック)のラグビーはきっかけにはなったが、熊谷のチームに変更になってますので、見直しでもいいと思います。 / 市民全体への恩恵。例えば全国的規模に育てるのであれば、地域経済に寄与できるが、限定的な福利厚生感が否めない。
傍聴者C 結論未選択
費用対効果、労力対効果がまったく合っていない。 太田市民のワイルドナイツへの愛着はあるのか? 太田市の決断次第である。
傍聴者D 結論未選択
わたしは、花火が好きなので、花火大会は、多くあると嬉しいです 議論の途中で都合で帰るため、判定は適当ですが、これから花火大会に行きたいと思っていますので、よろしくお願いします

1%まちづくり事業

会場 / 論点「制度設計・成果指標」
外部委員C 発展的に再構築
行政の役割は補助金で行事を維持することではなく、地域の担い手とつながりを増やし、持続的に地域が自走できる状態をつくること。手段を見直すべき。地域づくり協議会の設置の検討を。
外部委員D 拡充
税収の1%枠には数億円の差。まち協の事務局支援や、50万円を超える規模の拡大なども検討してほしい。
判定人06 要改善
成果指標の目標値199って具体的になに?成果発表のアンケートは参加者対象でしょ。そこでいい結果でも太田市全体の結果にはならない。
オンライン傍聴者(原文)
傍聴者A 結論未選択
活動そのもののPRが不足していないか。ゴミステーション、公園整備など、通常の市役所での業務と認識していた。広報活動の工夫が必要と感じた。 / ①市長のインスタでの活動共有。 ②SNS等で、成果と活動情景など、共有。 ③各小学校、中学校を巻き込み、将来の太田市民の文化醸成を育成する。 / 目的カテゴリー別のデータは開示されている。太田市内の地区別の偏り、参加者の年齢構成、活動の時間(回数あたり)などの見方が必要。活動を知らないために取り残されている場合がある
傍聴者B 拡充
他のものを入れることで、この事業が発展していくのではないか。ブラッシュアップされるのではないかと考えます。

おうかがい市バス

会場 / 論点「必要性・対象者の拡大」
外部委員A 拡充
デマンド型の公共交通は今後も必要。高齢者の事故を考えた場合、必要なことである。
外部委員D 要改善
対象者に妊産婦・未就学児も拡大など、市民の希望に応える形で。
外部委員B 要改善
必要とした時に移動の選択肢として思い出せるサービスとして定着していることが確認できた。
オンライン傍聴者(原文)
傍聴者A 要改善
この様な活動は、損得でなく、必要性をアピールすべき。その為、9台の稼働率、乗車率、などもデータリングすべき。また、申し込みが電話とインターネットが主となるが、高年齢の方は、インターネット予約に不慣れなのでは。電話が主になると思うが、電話の回線不足は、確認すべき。いつも話し中では利用する気にならないのでは。 / やめてはいけない福祉厚生があります。太田市は交通機関が脆弱なのです。気が付かないのは、ほとんど車を使っているから。一件に4台も車を保有しているのは、他県から見れば裕福に見えるが、個人に頼らないと成り立たない環境が存在します。免許返納後、この重大さに気がつくと思います。核家族では、家族に頼れない弱者がいます。

市営無料バス

会場 / 論点「有料化の是非」
外部委員A 発展的に再構築
無償では事業の継続性に問題がある。
外部委員B 要改善
誰でも予約なく手軽に無料で乗れる便利さが魅力。ただ、サービスを継続する上では必ずしも無料でなくても。
判定人22 要改善
大きい荷物を乗せたい人を対象に有料化。
オンライン傍聴者(原文)
傍聴者A 要改善
太田市は交通機関が非常に脆弱である点を改善する必要がある。昔の東武鉄道は、伊勢崎、熊谷、足利、桐生に路線バスを運行していたことすら覚えていない世代に変わってきています。核家族化、少子化が進む中、このままでは、高齢者の交通事故の発生率が上がることを懸念します。 / 運行形態(ダイヤ)の増便や時間変更など、利用状況のデータを活かすことで、AIダイヤが作成できないか。又、天気の変化も乗車率に影響があることも考慮すべき。 / ①天候別利用率 ②時刻別乗車率 ③周辺市町村の公共交通機関とのアクセスが可能かどうかの確認
この頁の結論。会場とオンラインで結論の分布は違い、問題の指し方は一致している。したがって行政側が用意すべきなのは「どちらの票が正しいか」の裁定ではなく、両者が共通に挙げた点への説明である。なお傍聴者は権限を持たないため、この分布は決定に算入されない。