おおた未来デザイン会議 / 2026年8月22–23日

コモングラウンドの可視化

5事業・判定人24名+外部委員4名・オンライン傍聴者、自由記述204意味単位。「結論は割れても問題認識は共有されている」という構造を、先行研究のある表現形式で総当たりに描いたもの。

すべて単一の canonical.json から analyze.py(純関数・標準ライブラリのみ)で導出量を計算し、render.py で自己完結 HTML に出力している。図を足すときは新しい viz/*.py を1本足すだけで、データ側には触れない。

コモングラウンドを取り出す

結論グループ横断スコア(GAC)
「再構築」「要改善」「現行・拡充」の3陣営すべてから挙がった論点だけが上位に来る。積なので、1陣営でも沈黙すれば0に近づく。
指標論点分析(IndVal)
生態学の指標種分析をそのまま論点に転用する。右下=多くの人が挙げるのに、どの陣営の指標にもならない=コモングラウンド。
対応分析バイプロット
論点は「どの結論と結びついているか」で位置が決まる。原点に近い論点ほど結論から独立=コモングラウンド。

集合として見る

概念束(形式概念分析)
人×論点の○×表から「その論点群を全員が共有する最大の人の集合」を機械的に取り出し、包含関係で階層に並べる。
UpSet プロット
「どの論点の組み合わせを挙げた人が何人いるか」を交差ごとに数え、その内訳を結論の色で割る。

論証の形として見る

発散論証図(共有 warrant → 逆の claim)
IBIS の issue–position–argument と Toulmin の warrant を組み合わせ、「同じ論拠が両方の結論を支えている」ことを一枚に描く。
争点対照表
民事訴訟の争点整理と同じ形。左に「争いのない認識」、右に「そこから分かれる処方箋」を、陣営ごとの列で並べる。

人を名指しする

橋渡しペアと問い
同じ論点を挙げながら結論が離れた2人を、重なりの大きさ×結論の距離で順位づけする。ファシリテーターが当日その場で指名するための一覧。
厳しさの二元分解(Wright map 風)
評価=全体平均+その人の厳しさ+その事業の厳しさ+残差。人の癖を引いた残差だけが「この事業に固有の判断」になる。

小標本を誠実に見せる

アイコンアレイと不確実性
1人=1マス。割合に潰さず、実数と Wilson 95% 区間を必ず併記する。n=20台で「◯%」だけを見せないための版。
会場とオンラインのねじれ
結論の分布だけを見ると花火は会場とオンラインで逆転する。論点の側を見ると、同じことを言っている。

2つの出口

投影用(会場スクリーン)
1画面1メッセージ。凡例を置かずデータに直接ラベル。最後列から読める字送りに固定。←→ でめくる。
事後レポート用(担当課向け)
同じデータの説明用ビルド。small multiples と二層注釈(値の説明+図の読み方)で、戻り読みできる形にする。
出典データ:紙の評価シート(市民判定人・外部委員)とオンライン評価シート(傍聴者)。匿名IDは整理番号。論点ラベルは LLM による付与で、人手の二重コーディングは未実施。