太田市事業仕分けレポートデジタル金券(OTACO)

デジタル金券(OTACO)

要改善

産業ミライ推進課

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発展的に再構築 4 広域的に再構築 5 要改善 21 現行通り 6 拡充 3

合算(全属性)

10% 13% 54% 15% 8% 39 名

内訳1マス = 1人

市民判定人22名
外部委員4名
傍聴者13名

このレポートから言えること

1. 特記事項から見える事業存続への6つの論点

AIによる整理

市民判定人の結論は割れたが、問題意識は重なっている。特記事項から論点が読み取れた29名(判定人22名・傍聴者7名)で最も多く挙がったのは「費用対効果・行政の役割」の18人で、5つの結論すべてから挙がった唯一の論点でもある。システム費用の増加は続くのか、3つの目的のどれを優先するのか——この2点が未解決のまま判定に持ち込まれた。

評価シートの特記事項を意味単位に分け、各人の結論(発展的に再構築、広域的に再構築、要改善、現行通り、拡充)とその理由を読み分けた。結論が違っても同じ論点や同じ理由を書いていた箇所を、下の図に集めた。

論点ごとに、どの結論の人が何人いるかがわかる。帯の幅は、その論点に言及した実人数である。

この図から読めること

発展的に再構築広域的に再構築要改善現行通り拡充
OTACOの論点ごとの結論バタフライチャート 6つの論点ごとに、作り直す側、要改善、続ける・広げる側の結論を示す。幅はその論点に言及した実人数。 ← 作り直す側 このまま続ける・広げる側 → 要改善(中立) 1. 費用対効果・行政の役割18名(作り直す3・要改善10・続ける5) 3名5名 2. キャンペーン・交付金依存13名(作り直す2・要改善7・続ける4) 2名4名 3. チャージ手段・加盟店・使い勝手14名(作り直す1・要改善10・続ける3) 1名3名 4. 目的の曖昧さ・成果測定13名(作り直す2・要改善10・続ける1) 2名1名 5. 給付・対象拡大10名(作り直す1・要改善6・続ける3) 1名3名 6. マイナ・民間Pay・広域連携9名(作り直す3・要改善6・続ける0) 3名
母集団: 特記事項に論点が読み取れた29名(市民判定人18・外部委員4・傍聴者7)。帯の幅はその論点に言及した実人数。

それぞれの結論とその論点の分布

左に結論、右に論点を置き、その結論の人がその論点を語った人数で帯を引いた。

この図から読めること

  • 要改善の18人は延べ49回、6つの論点すべてに帯を伸ばしている。同じ「要改善」という結論でも、直したい場所は人によって違う。
  • 費用対効果・行政の役割には、5つすべての結論から帯が届く(18人)。どの立場からも避けて通れない論点になっている。
  • 現行通り・拡充の6人も延べ16回言及しており、帯の多くは費用対効果・キャンペーン依存・使い勝手の実務論点に向かう。続ける側も無条件の継続ではなく、条件付きの支持と読める。
発展的に再構築広域的に再構築要改善現行通り拡充
OTACOの判定から論点への流れ 左に判定、右に論点を置き、その判定の人がその論点を語った人数で帯を引いた図。帯の幅は実人数。 論点(番号は共通・並びは交差が少なくなる順) 判定(固定順) 発展的に再構築 → マイナ・民間Pay・広域連携:1人 広域的に再構築 → マイナ・民間Pay・広域連携:2人 要改善 → マイナ・民間Pay・広域連携:6人 発展的に再構築 → 目的の曖昧さ・成果測定:2人 要改善 → 目的の曖昧さ・成果測定:10人 現行通り → 目的の曖昧さ・成果測定:1人 発展的に再構築 → 費用対効果・行政の役割:2人 広域的に再構築 → 費用対効果・行政の役割:1人 要改善 → 費用対効果・行政の役割:10人 現行通り → 費用対効果・行政の役割:4人 拡充 → 費用対効果・行政の役割:1人 発展的に再構築 → キャンペーン・交付金依存:2人 要改善 → キャンペーン・交付金依存:7人 現行通り → キャンペーン・交付金依存:3人 拡充 → キャンペーン・交付金依存:1人 発展的に再構築 → チャージ手段・加盟店・使い勝手:1人 要改善 → チャージ手段・加盟店・使い勝手:10人 現行通り → チャージ手段・加盟店・使い勝手:2人 拡充 → チャージ手段・加盟店・使い勝手:1人 発展的に再構築 → 給付・対象拡大:1人 要改善 → 給付・対象拡大:6人 現行通り → 給付・対象拡大:2人 拡充 → 給付・対象拡大:1人 6. マイナ・民間Pay・広域連携9人 4. 目的の曖昧さ・成果測定13人 1. 費用対効果・行政の役割18人 2. キャンペーン・交付金依存13人 3. チャージ手段・加盟店・使い勝手14人 5. 給付・対象拡大10人 発展的に再構築延べ9人(実人数3人) 広域的に再構築延べ3人(実人数2人) 要改善延べ49人(実人数18人) 現行通り延べ12人(実人数4人) 拡充延べ4人(実人数2人)
母集団: 特記事項に論点が読み取れた29名(市民判定人18・外部委員4・傍聴者7)。帯の幅はその論点に言及した実人数。

1. 費用対効果・行政の役割

18名が言及

発展的に再構築 2広域的に再構築 1要改善 10現行通り 4拡充 1
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
システム費用の重さと、「税金をかけて再配布する事業を行政がやるべきか」という問いそのものは、5つの結論すべての人が共有している。
分かれる点
「費用に見合う効果が示せるなら続ける価値がある」という条件文には多くが乗る(黒字化、費用圧縮、内訳の開示と、条件はそれぞれ違う)。最後まで残るのは、行政の事業を民間と同じ損得で測ってよいかという価値判断で、ここは数字が出そろっても割れたままになる。
根拠となる発言の原文(1件)

要改善市民判定人「システム3350万。委託先の評価・選定・再評価は?交付金なくなったらどうすんの?市の一般財源で?」

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2. キャンペーン・交付金依存

13名が言及

発展的に再構築 2広域的に再構築 0要改善 7現行通り 3拡充 1
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
「上乗せキャンペーンのときしか使っていない」という利用実感は、結論の違う13人からほぼ同じ言葉で語られている。対立しているのは態度であって、事実認識はそろっている。
分かれる点
「日常利用は育てられるか」への賭けの向き。育てられると見る側(現行通り3・拡充1)は設計の改善を、育たないと見る側(発展的に再構築2)は畳み方を求め、要改善の7人はその判定材料の開示を求めている。
根拠となる発言の原文(2件)

発展的に再構築市民判定人「キャンペーンポイントのためにしか使われないのでは。オタコが無くなったら現金に戻る人もいるのでは。」

現行通り市民判定人「キャンペーンで購入した残高が無くなったら放置。キャンペーン以外で日常利用がはかどる施策の充実が地域経済の活性化につながると思う。」

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3. チャージ手段・加盟店・使い勝手

14名が言及

発展的に再構築 1広域的に再構築 0要改善 10現行通り 2拡充 1
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
チャージ手段が限られ、使える店が少なく、利用がチェーン店に流れがちだという「使い勝手の事実」は、結論をまたいで一致している。
分かれる点
チェーン店の扱い。市内中小への還元を重くみる側はチェーン店より地元店を優遇する設計替えを、日常使いを重くみる側はチェーン店を含めた使いやすさを求める。加盟店の範囲を「絞る」か「広げる」かで、処方箋が逆を向く。
根拠となる発言の原文(2件)

要改善外部委員「市内経済活性化といってもチェーン店に流出。市内中小支援としてチェーン店より優遇するなど根本的に仕組みを見直しても良いのでは。」

現行通り市民判定人「日常使いして欲しいなら、チェーン店での利用はさけられないのでは。チェーン店で使えないと現金感覚での利用ができず、もらったのに使えないという事になってしまう。」

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4. 目的の曖昧さ・成果測定

13名が言及

発展的に再構築 2広域的に再構築 0要改善 10現行通り 1拡充 0
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
キャッシュレス推進、地域経済の活性化、行政ポイントという3つの目的が混ざったまま、成果を測る指標が定まっていないという認識は、言及した13人に共通している。
分かれる点
現行の形を前提にするかどうか。要改善の10人は優先順位とKPIの再設定を求め、発展的に再構築の2人は効果が不明なら形そのものを見直すべきだとする。「目的を改めて設定する」か「物価高騰対策と割り切る」かという外部委員の指摘が、分岐をそのまま要約している。
根拠となる発言の原文(1件)

要改善外部委員「目的を実現するツールとしてはあいまい(手段先行)。4年経った今、目的を改めて議論し設定する、又は物価高騰対策と割り切る。」

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5. 給付・対象拡大

10名が言及

発展的に再構築 1広域的に再構築 0要改善 6現行通り 2拡充 1
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
妊娠給付やワクワクポイントなど、行政からの給付をOTACOで受け取る仕組みの価値は、要改善派にも現行通り派にも拡充派にも認められている。この事業でいちばん割れていない部分である。
分かれる点
給付の受け皿「だけ」でよいのか。一律の還元より必要な人への給付を充実させるべきだという再設計論、反映の速さなど運用を直して続ける論、部局横断で広げる拡充論に分かれる。
根拠となる発言の原文(1件)

現行通り市民判定人「私は妊娠の時にOTACOでもらってとても助かったので、現行通りで良いと思う。給付(妊娠など)のポイント反映がもう少し早いとありがたい。」

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6. マイナ・民間Pay・広域連携

9名が言及

発展的に再構築 1広域的に再構築 2要改善 6現行通り 0拡充 0
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
PayPayなどの民間サービスやマイナンバーカードとの関係を整理すべきで、市単独の囲い込みには限界がある、という認識が共有されている。この論点は「続ける・広げる」側からの言及がない。
分かれる点
見直しの深さ。広域で使える基盤に作り替える(広域的に再構築)、民間との役割分担を整理する(要改善)、既存のキャッシュレスと分かれた仕組み自体を改める(発展的に再構築)と、同じ方向の中で踏み込みが違う。
根拠となる発言の原文(1件)

要改善市民判定人「正直PayPayで良いと思ってしまっていた。マイナンバーに登録するのちょっと怖い。」

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2. 条件を変えて試算する

論点1「費用対効果・行政の役割」で問われた費用の大きさを、市民一人あたりに直して見る。市の純支出を仮定で動かすと、対象者数で割った比較値と、基準からの差がどう変わるかが分かる。

3. 似た事業に取り組んでいる自治体の判断

関連する行政事業の記録

自治体の事業仕分け・行政評価の公開記録を検索できる「Jレビュー」と、国の行政事業・予算・支出先を検索できる公開データベース「JUDGIT!」から、成果・費用・運営主体・地域経済への効果を考えるうえで関連する記録を抜き出した。