太田市事業仕分けレポートおうかがい市バス

おうかがい市バス

要改善

地域モビリティ戦略課

属性フィルタ

各属性のチェックボックスをクリックしてグラフ表示を切り替えられます。傍聴者は倍速アンケートへの回答で、当日の判定集計には含まない参考値です。

発展的に再構築 1 広域的に再構築 0 要改善 12 現行通り 6 拡充 9

合算(全属性)

43%21%32%28名

内訳1マス = 1人

市民判定人21名
外部委員4名
傍聴者3名

このレポートから言えること

1. 特記事項から見える事業存続への6つの論点

AIによる整理

評価シート25枚と傍聴アンケート3件を合わせた28票は要改善12・拡充9・現行通り6・発展的に再構築1で、紙の記入者25名に「作り直す」を選んだ人はいない。市民判定人21名だけなら最多は「拡充」の8で、全体最多の「要改善」は3属性を合算した結果である。特記事項から論点が読み取れた22名(判定人21名・傍聴者1名)で最も多いのは「必要性・対象者の拡大」の11人で、存廃ではなく、誰まで乗せるかと、そのための予約・供給をどう厚くするかに議論が集まった。未解決の点は4つ。報道が伝える予約不成立の88人→39人→86人という動きを、対象人口の自然増と増車で使えると分かった人の新規申込のどちらとして見ているか、断られた需要は記録に残っているか。対象を広げる方向と、いまの対象のなかで供給を厚くする方向のどちらを先に置くか。当日示された1回あたりの経費は、どの分母・分子で算出された値か。市営無料バスとの役割分担と、策定予定の地域公共交通計画へ何を引き継ぐか。いずれも担当課への確認が必要である。

評価シートの特記事項を意味単位に分け、各人の結論(発展的に再構築、広域的に再構築、要改善、現行通り、拡充)とその理由を読み分けた。結論が違っても同じ論点や同じ理由を書いていた箇所を、下の図に集めた。

論点ごとに、どの結論の人が何人いるかがわかる。帯の幅は、その論点に言及した実人数である。

この図から読めること

発展的に再構築広域的に再構築要改善現行通り拡充
おうかがい市バスの論点ごとの結論バタフライチャート 6つの論点ごとに、作り直す側、要改善、続ける・広げる側の結論を示す。幅はその論点に言及した実人数。 ← 作り直す側 このまま続ける・広げる側 → 要改善(中立) 1. 必要性・対象者の拡大11名(作り直す0・要改善4・続ける7) 7名 2. 予約システム・IT化9名(作り直す0・要改善3・続ける6) 6名 3. 料金・コスト・車両効率8名(作り直す0・要改善4・続ける4) 4名 4. 民業・他制度との連携7名(作り直す0・要改善3・続ける4) 4名 5. 成果指標・需要把握6名(作り直す0・要改善4・続ける2) 2名 6. 運行時間・土日運行4名(作り直す0・要改善1・続ける3) 3名
母集団: 特記事項に論点が読み取れた22名(市民判定人17・外部委員4・傍聴者1)。帯の幅はその論点に言及した実人数。

それぞれの結論とその論点の分布

左に結論、右に論点を置き、その結論の人がその論点を語った人数で帯を引いた。

この図から読めること

  • 要改善の9人は延べ19回、6つの論点すべてに帯を伸ばしている。同じ「要改善」でも、直したい場所は予約・料金・成果指標と人によって違う。
  • 拡充の7人も延べ15回、6つの論点すべてに届く。無条件の賛成ではなく、対象・予約・運行時間の広げ方を具体的に語っている。
  • 必要性・対象者の拡大(11人)には3つの結論すべてから帯が届く。事業の必要そのものは、立場をまたいだ共通認識になっている。
発展的に再構築広域的に再構築要改善現行通り拡充
おうかがい市バスの判定から論点への流れ 左に判定、右に論点を置き、その判定の人がその論点を語った人数で帯を引いた図。帯の幅は実人数。 論点(番号は共通・並びは交差が少なくなる順) 判定(固定順) 要改善 → 成果指標・需要把握:4人 現行通り → 成果指標・需要把握:1人 拡充 → 成果指標・需要把握:1人 要改善 → 料金・コスト・車両効率:4人 現行通り → 料金・コスト・車両効率:2人 拡充 → 料金・コスト・車両効率:2人 要改善 → 民業・他制度との連携:3人 現行通り → 民業・他制度との連携:2人 拡充 → 民業・他制度との連携:2人 要改善 → 予約システム・IT化:3人 現行通り → 予約システム・IT化:3人 拡充 → 予約システム・IT化:3人 要改善 → 運行時間・土日運行:1人 現行通り → 運行時間・土日運行:2人 拡充 → 運行時間・土日運行:1人 要改善 → 必要性・対象者の拡大:4人 現行通り → 必要性・対象者の拡大:1人 拡充 → 必要性・対象者の拡大:6人 5. 成果指標・需要把握6人 3. 料金・コスト・車両効率8人 4. 民業・他制度との連携7人 2. 予約システム・IT化9人 6. 運行時間・土日運行4人 1. 必要性・対象者の拡大11人 要改善延べ19人(実人数9人) 現行通り延べ11人(実人数6人) 拡充延べ15人(実人数7人)
母集団: 特記事項に論点が読み取れた22名(市民判定人17・外部委員4・傍聴者1)。帯の幅はその論点に言及した実人数。

1. 必要性・対象者の拡大

11名が言及

発展的に再構築 0広域的に再構築 0要改善 4現行通り 1拡充 6
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
高齢化と免許返納が進むなかでこの事業は必要だという認識は、言及した11人のほぼ全員に共通し、廃止を求める記入はない。外部委員からも「デマンド型の公共交通は今後も必要」という記述が出ている。
分かれる点
どこまで広げるか。妊産婦・未就学児・部活動送迎・1人で行動できない障がい者と、対象の候補は具体的に挙がる。一方で「要改善」側の関心はいまの対象の中の供給不足に向いており、予約が取れない状態のまま対象を広げてよいのかという順序の問いが残る。
根拠となる発言の原文(2件)

拡充市民判定人「少子高齢化で、移動手段がない高齢者は、まだ増えていくと思うので、この事業は必要。」

要改善外部委員「対象者に妊産婦や未就学児を拡大など 市民の希望に応える形で」

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2. 予約システム・IT化

9名が言及

発展的に再構築 0広域的に再構築 0要改善 3現行通り 3拡充 3
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
予約が取りにくく、仕組みが高齢者に分かりにくいという体験は、「要改善」「現行通り」「拡充」のどの結論の人にも共通している。予約できない人が利用をあきらめている可能性も、複数の記入がにおわせている。
分かれる点
解き方。ライドシェアによる予約枠の拡大、高齢者にも操作しやすいアプリ、GNSSでの車両位置表示、電話回線の増強と、提案の幅は広い。予約の取りにくさをシステムの問題として直すのか、車両・運転手という供給の問題として直すのかで、投資の先が変わる。
根拠となる発言の原文(2件)

拡充市民判定人「利用したい時 予約とれない.(AM.通院 → HP 受診時間 ずらせるか)」

現行通り市民判定人「予定のシステムが難しいのを ライドシェアへの考えがある。(未来)(予約とりづらい)。」

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3. 料金・コスト・車両効率

8名が言及

発展的に再構築 0広域的に再構築 0要改善 4現行通り 2拡充 2
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
1回あたりのコストに対して利用者負担が片道200〜300円という構造に見直しの余地がある、という認識は「要改善」と「現行・拡充」の双方にある。当日の会場では「単位当たりのコスト2960円」という数値が示されたが、これは当日の発言中のもので、公開資料には記載がない(公式に確認できる最新は平成27年度の1,569円)。
分かれる点
効率化の入口。乗り合いの割合が2割程度なら車両を小さくして経費を下げる、時間差をまとめて乗車を増やす、少し値上げしても利用したい人を増やす、国や県の補助を求めると、処方箋が分かれる。
根拠となる発言の原文(2件)

現行通り市民判定人「単位当たりのコスト2960円のところ利用者負担が200円〜300円は 安くてよいが、負担割合としてどうなのか。 そもそも単位当たりのコストをもっと下げる方法はないのだろうか。」

要改善市民判定人「現状 乗り合いの割り合いが2割ちょっとというのであれば、車両をコンパクトにして経費を下げられないのか。」

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4. 民業・他制度との連携

7名が言及

発展的に再構築 0広域的に再構築 0要改善 3現行通り 2拡充 2
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
タクシー等の民業を圧迫しない範囲でという前提と、そのうえで連携を深めるという方向は、結論をまたいで一致している。
分かれる点
住み分けの線。タクシー業界との連携をどう組むか、福祉制度や病院との境界をどこに引くか。支払いにOTACOを入れて高齢者の利用を促す提案も出た。「公共交通計画の議論を踏まえて」という外部委員の指摘のとおり、この線引きは策定予定の地域公共交通計画に直結する。
根拠となる発言の原文(2件)

現行通り市民判定人「高齢化時代、この事業は本来拡充すべきと思うが、タクシー事業への営業妨害は防止するという制約がある以上、現行通りとする他はない。」

拡充外部委員「タクシー業界との連携が必要.」

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5. 成果指標・需要把握

6名が言及

発展的に再構築 0広域的に再構築 0要改善 4現行通り 1拡充 1
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
前年度利用者を母数にした目標値の立て方では本当の需要が見えない、という指摘は言及した6人に共通している。
分かれる点
何を測るか。予約できなかった人を含む潜在需要、時間帯別・地区別の乗車率、台数ごとの稼働率、免許返納につながったかどうかと、候補は挙がったが、いずれも公開された記録がない。本来の目的(外出機会の確保・創出)に合った成果指標の設定を求める記述が外部委員から複数出ている。
根拠となる発言の原文(2件)

要改善外部委員「予約できなかった人を含めた潜在需要 時間帯別、地区別の乗車率のさらなる検証.」

拡充市民判定人「目標値 前年度利用者が母数 →なんで、市内の全数に対してじゃないの?」

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6. 運行時間・土日運行

4名が言及

発展的に再構築 0広域的に再構築 0要改善 1現行通り 2拡充 1
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
利用が午前の通院に集中している(8〜11時に7割)という実態と、運行時間を通院の実態に合わせるという方向は共通している。
分かれる点
午後や土日へ広げられるか。午後の通院向けの見直しや土日運行を求める声に対し、当日の会場では土日運行は「検討中」というメモも残る。車両と運転手という供給の制約のなかで、どの時間帯から応えるかが残る。
根拠となる発言の原文(2件)

拡充市民判定人「午前中に集中 8〜11 7割活動(通院多)」

要改善外部委員「運行時間の見直し(午後の通院向けに)」

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2. 似た事業に取り組んでいる自治体の判断

高齢者らの移動支援を、他の自治体がどの方式で担い、どう判断しているかを事実として並べる。

関連する行政事業の記録

自治体の事業仕分け・行政評価の公開記録を検索できる「Jレビュー」と、各自治体の公表資料から、デマンド型交通・コミュニティバスの費用と成果を考えるうえで関連する記録を抜き出した。