太田市事業仕分けレポート刀水橋花火大会

刀水橋花火大会

要改善

産業環境部 観光プロモーション課

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発展的に再構築 12 広域的に再構築 1 要改善 16 現行通り 0 拡充 3

合算(全属性)

38%50%9%32名

内訳1マス = 1人

市民判定人22名
外部委員4名
傍聴者6名

このレポートから言えること

1. 特記事項から見える事業存続への6つの論点

AIによる整理

判定人26名の最多は「要改善」の15名だが「現行通り」は0票で、参考値の傍聴者6名は「発展的に再構築」5名と会場と逆の方向に振れた。特記事項から論点が読み取れた28名(判定人23名・傍聴者5名)で最も多いのは「花火という手段・ワイルドナイツ」の12人で、目的に対して花火という手段が合っているのかという問いは、作り直す側から拡充側まですべての立場から挙がった。「太田市の負担・費用対効果」「アクセス・駐車場・会場」も同数の12人が言及している。未解決のまま残った問いは2つ。2市1町の負担額と割合はどの手順で決まり、3通りに割れた事業費(3,300万円・2,682.4万円・3,562.4万円)のどれが正なのか。市民と市外来訪者のどちらを主な対象と位置づけ、達成を何で測るのか。いずれも答え次第で費用対効果の読み方が変わるため、担当課への確認が必要である。

評価シートの特記事項を意味単位に分け、各人の結論(発展的に再構築、広域的に再構築、要改善、現行通り、拡充)とその理由を読み分けた。結論が違っても同じ論点や同じ理由を書いていた箇所を、下の図に集めた。

論点ごとに、どの結論の人が何人いるかがわかる。帯の幅は、その論点に言及した実人数である。

この図から読めること

発展的に再構築広域的に再構築要改善現行通り拡充
刀水橋花火大会の論点ごとの結論バタフライチャート 6つの論点ごとに、作り直す側、要改善、続ける・広げる側の結論を示す。幅はその論点に言及した実人数。 ← 作り直す側 このまま続ける・広げる側 → 要改善(中立) 1. 花火という手段・ワイルドナイツ12名(作り直す4・要改善5・続ける3) 4名3名 2. アクセス・駐車場・会場12名(作り直す3・要改善7・続ける2) 3名2名 3. 目的の曖昧さ(インナーかアウターか)11名(作り直す5・要改善4・続ける2) 5名2名 4. 太田市の負担・費用対効果12名(作り直す6・要改善5・続ける1) 6名1名 5. 広報・知名度9名(作り直す3・要改善5・続ける1) 3名1名 6. 財源確保・有料席8名(作り直す3・要改善4・続ける1) 3名1名
母集団: 特記事項に論点が読み取れた28名(市民判定人19・外部委員4・傍聴者5)。帯の幅はその論点に言及した実人数。

それぞれの結論とその論点の分布

左に結論、右に論点を置き、その結論の人がその論点を語った人数で帯を引いた。

この図から読めること

  • 要改善の15人は延べ30回、6つの論点すべてに帯を伸ばしている。同じ「要改善」でも、直したい場所は人によって違う。
  • 発展的に再構築の9人は延べ21回言及し、帯は「太田市の負担・費用対効果」(5人)と「目的の曖昧さ」「花火という手段」(各4人)に厚い。負担と目的への疑問が、作り直す判定に直結している。
  • 広域的に再構築は1人だけで、帯は負担・目的・財源に向かう。広域連携の作り替えを求めた声は、この1人にとどまる。
発展的に再構築広域的に再構築要改善現行通り拡充
刀水橋花火大会の判定から論点への流れ 左に判定、右に論点を置き、その判定の人がその論点を語った人数で帯を引いた図。帯の幅は実人数。 論点(番号は共通・並びは交差が少なくなる順) 判定(固定順) 発展的に再構築 → 太田市の負担・費用対効果:5人 広域的に再構築 → 太田市の負担・費用対効果:1人 要改善 → 太田市の負担・費用対効果:5人 拡充 → 太田市の負担・費用対効果:1人 発展的に再構築 → 目的の曖昧さ(インナーかアウターか):4人 広域的に再構築 → 目的の曖昧さ(インナーかアウターか):1人 要改善 → 目的の曖昧さ(インナーかアウターか):4人 拡充 → 目的の曖昧さ(インナーかアウターか):2人 発展的に再構築 → 広報・知名度:3人 要改善 → 広報・知名度:5人 拡充 → 広報・知名度:1人 発展的に再構築 → 財源確保・有料席:2人 広域的に再構築 → 財源確保・有料席:1人 要改善 → 財源確保・有料席:4人 拡充 → 財源確保・有料席:1人 発展的に再構築 → 花火という手段・ワイルドナイツ:4人 要改善 → 花火という手段・ワイルドナイツ:5人 拡充 → 花火という手段・ワイルドナイツ:3人 発展的に再構築 → アクセス・駐車場・会場:3人 要改善 → アクセス・駐車場・会場:7人 拡充 → アクセス・駐車場・会場:2人 4. 太田市の負担・費用対効果12人 3. 目的の曖昧さ(インナーかアウターか)11人 5. 広報・知名度9人 6. 財源確保・有料席8人 1. 花火という手段・ワイルドナイツ12人 2. アクセス・駐車場・会場12人 発展的に再構築延べ21人(実人数9人) 広域的に再構築延べ3人(実人数1人) 要改善延べ30人(実人数15人) 拡充延べ10人(実人数3人)
母集団: 特記事項に論点が読み取れた28名(市民判定人19・外部委員4・傍聴者5)。帯の幅はその論点に言及した実人数。

1. 花火という手段・ワイルドナイツ

12名が言及

発展的に再構築 4広域的に再構築 0要改善 5現行通り 0拡充 3
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
目的に対して花火という手段が合っているのかという問いは、作り直す側・要改善・続ける側の3つの立場すべてから出ている。ワイルドナイツとの連携も、花火である必然性が薄いという見方が結論をまたいで共有されている。
分かれる点
手段の替え方。ドローンショーや通年で楽しめるスポットの整備など別の手段への置き換えを求める声と、花火そのものの魅力を上げて名物に育てる長期視点の声に分かれる。花火でなければ達成できない効果があるのかに、当日の記録は答えを出していない。
根拠となる発言の原文(2件)

要改善市民判定人「ラグビーチームとのつながりなら花火じゃなくてもよい。」

発展的に再構築市民判定人「人流データを見ても花火が住民に感動を与える手段に思えず、他の方法を考えた方が良いと思われる。」

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2. アクセス・駐車場・会場

12名が言及

発展的に再構築 3広域的に再構築 0要改善 7現行通り 0拡充 2
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
駐車場が足りない・道が狭い・会場が遠いという体験は、作り直す側から拡充側まで同じ言葉で語られている。行きたくても行けない人がいるという認識に、立場の対立はほぼない。
分かれる点
いまの会場を前提にするかどうか。遠隔駐車場とシャトルバスで現会場への行きにくさを解く案と、開催場所の変更や他の花火大会・祭りへの統合まで踏み込む案に分かれる。
根拠となる発言の原文(2件)

要改善市民判定人「花火は好きで毎回行きますが、駐車場にこまります。道路がせまいので止められない。駐車場を多くしていただきたい。」

要改善市民判定人「会場は他にできないのか? 新田花火大会やねぷた祭りに刀水橋花火を入れてしまえば?」

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3. 目的の曖昧さ(インナーかアウターか)

11名が言及

発展的に再構築 4広域的に再構築 1要改善 4現行通り 0拡充 2
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
市民向け(インナー)か市外向け(アウター)か、目的がはっきりしないという認識は、結論が違う3つの立場すべてに共通する。成果目標の「感動」では効果を測れないことも繰り返し指摘された。
分かれる点
どちらへ寄せるか。費用対効果を測るなら外向けのプロモーションを前提にすべきだという声と、市民全体への恩恵になる形へ作り替えるべきだという声が並ぶ。市民と市外来訪者のどちらを主な対象と位置づけ、達成を何で測るのかは、担当課への確認事項として残った。
根拠となる発言の原文(2件)

要改善外部委員「市民の声にぜひ耳を傾けられて、この花火事業の目標と成果指標を再設定して頂きたい」

発展的に再構築傍聴者「市民全体への恩恵。例えば全国的規模に育てるのであれば、地域経済に寄与できるが、限定的な福利厚生感が否めない。」

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4. 太田市の負担・費用対効果

12名が言及

発展的に再構築 5広域的に再構築 1要改善 5現行通り 0拡充 1
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
2市1町のうち太田市の負担が、お金も動員も大きいという事実認識は、言及した12人に共通する。当日の記録には負担金2,500万円・66.7%という数字も残るが、公式資料での裏づけは取れていない。
分かれる点
負担割合が毎年変わる理由と、負担に見合う効果があるのかの評価。事業費の額自体も3通りが並存したまま一致しておらず、負担額と割合がどの手順で決まるのかは、担当課への確認事項として残った。
根拠となる発言の原文(2件)

要改善市民判定人「2市1町の負担割合が毎年変わるのはなぜ?」

要改善外部委員「太田市の負担に見合う市民還元の向上を図る施策の検討」

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5. 広報・知名度

9名が言及

発展的に再構築 3広域的に再構築 0要改善 5現行通り 0拡充 1
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
「知らなかった」「どこで観られるか分からない」という声が、結論を問わず出ている。太田市の負担割合を知っていれば足を運んだかもしれない、という人もいる。
分かれる点
周知の中身。打ち上げ場所・駐車場・観覧場所という開催情報の案内を求める声が最も厚い。費用負担の内訳まで含めた事前の公開を、どこまで市の判断でできるのかは、担当課への確認事項として残った。
根拠となる発言の原文(2件)

拡充市民判定人「太田市の負担が半分しめているのは知らなかった 知っていたら、足を運んだかも…」

要改善市民判定人「花火大会があることだけはわかるが、市民へ広報が足りないと思う。(場所名だけでは)打ち上げ場所の周辺図(駐車場、観られる場所)をHP等に示して欲しい。」

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6. 財源確保・有料席

8名が言及

発展的に再構築 2広域的に再構築 1要改善 4現行通り 0拡充 1
← 作り直す側このまま続ける・広げる側 →
共通認識
税金だけに頼らず、有料席・企業協賛・寄付で財源を作るという方向は、言及した8人で結論を問わず一致する。対立している論点ではない。
分かれる点
実現の前提。駐車場とセットにした有料席の設計など具体案を求める声の一方で、高くても払って観たいと思えるだけの花火になっているのか、という水準の問いが残っている。
根拠となる発言の原文(2件)

要改善外部委員「新たな財源確保策の検討」

発展的に再構築市民判定人「長岡、お台場のスターアイランドくらいインパクトのある花火だったら高額でも有料席を買いたいと思う」

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2. 似た事業に取り組んでいる自治体の判断

以下は提案ではなく、同じ制約に直面した他の自治体が実際に取った選択の列挙である。

関連する行政事業の記録

自治体の事業仕分け・行政評価の公開記録を検索できる「Jレビュー」と、国の行政事業・予算・支出先を検索できる公開データベース「JUDGIT!」から、観光イベントの成果・費用・負担金方式の運営を考えるうえで関連する記録を抜き出した。